健康診断とは

健康診断のイメージ画像

生活習慣病など自覚症状が現れにくく、重症化しやすい病気に早めに気づいて予防や治療をしていく、あるいは普段の健康状態を把握して維持・増進に努めるといったことを目的に行うのが健康診断です。
当院では、各種健康診断やがん検診などを行っています。

当院が行う名古屋市実施の健康診断やがん検診等

国民健康保険30・35健診

対象者 名古屋市の国民健康保険加入者を対象とし、4月1日時点で30歳もしくは35歳の方
受診回数 対象年度内は1回
費用 無料
受診方法 対象となる方に受診時に必要とされる受診券や健診のご案内が送付されます。
集団健診と協力医療機関のどちらかを選択します。
後者を希望される場合は、希望される医療機関へ、お電話等で日時などをご予約ください。
受診日当日は、受診券と国民健康保険被保険者証をご持参ください。
検査項目
  • 理学的検査（身体診察）
  • 身体計測（身長・体重・BMI・腹囲）
  • 血圧測定
  • 尿検査（尿糖、尿たんぱく）
  • 血液検査（脂質、肝機能、血糖、腎機能、尿酸）
  • 医師が必要と判断すれば、貧血検査、心電図検査、眼底検査も実施。

国民健康保険特定健康診査

特定健康診査（特定健診）は、生活習慣病に罹患しやすいとされる40～74歳の世代の方を対象にメタボリックシンドロームの判定などを中心に行う健診になります。

対象者 名古屋市の国民健康保険に加入している40歳以上の市民で、まだ今年度は特定健康診査を受けられていない方
受診回数 年度内に1回
費用 無料
受診方法 対象となる方には、受診時に必要とされる受診券と健診のご案内が送付されます。
受診場所に関しては、集団健診と協力医療機関のどちらかを選択します。
後者を希望される場合は、希望される医療機関へ、お電話等で日時などをご予約ください。
受診日当日は、受診券と国民健康保険被保険者証をご持参ください。
同健診の結果から、生活習慣病の発症リスクがあるとされ、日頃の生活習慣を見直すことで改善の可能性が高いと医師が判断すれば、特定保健指導が勧められます。
これは医師や保健師、あるいは管理栄養士が専門スタッフとなって、食生活の改善案や運動習慣の指導やアドバイス等を面談や電話などで行うというものです。
検査項目
  • 理学的検査（視診、打聴診、触診 等）
  • 身体計測（身長・体重・BMI・腹囲）
  • 血圧測定
  • 尿検査（尿糖、尿たんぱく）
  • 血液検査（脂質、肝機能、血糖、腎機能、尿酸）
  • 4月1日時点で、40・45・50・55・60・65・70歳の方は、上記の検査項目に加え、貧血検査、心電図検査も無料で行います。

後期高齢者医療健康診査

75歳以上の高齢者が自動的に加入する医療保険による健診になります。

対象者 名古屋市の後期高齢者医療制度に加入されている市民で、今年度は同健診をまだ受診されていない方
受診回数 年度内に1回
費用 無料
受診方法 対象となる方には、受診券と健診のご案内が送付されます。
受診場所は、集団健診もしくは同健診を実施する医療機関のどちらかを選択します。
後者で受診される場合は、希望される医療機関に直接お電話等で連絡して日時を予約します。
なお受診日当日は、受診券と後期高齢者医療被保険者証をご持参ください。
検査項目
  • 理学的検査（視診、打聴診、触診 等）
  • 身体計測（身長・体重・BMI）
  • 血圧測定
  • 尿検査（尿糖、尿たんぱく）
  • 血液検査（脂質、肝機能、血糖、腎機能、尿酸）
  • 医師が必要と判断すれば、追加で貧血検査、心電図検査、眼底検査を行います。

当院で行う名古屋市が実施している検査

大腸がん検診

対象者 勤務先などで大腸がん検診を受ける機会がないとされる市内に居住地のある40歳以上（今年度40歳になる方も含む）の方
受診回数 年度内に1回
費用 500円
  • 70歳以上の方は無料（今年度中に70歳になる方も含む）
  • その他の自己負担金免除該当者に関しては、名古屋市の公式サイトを参照ください。
検査方法 問診、免疫便潜血検査(2日法)
検診場所 集団検診会場もしくは同検診の協力医療機関（当院含む）のどちらかを選択します。
後者の場合は、ご希望の医療機関へ直接お電話等でご連絡ください。
その後、検査キットが渡されます。
検診日当日は、検査キットのほか、健康保険証など身分証明書もご持参ください。

肺がん・結核検診

対象者 勤務先などで肺がん検診を受ける機会がないとされる市内に居住地がある40歳以上（今年度40歳になる方も含む）の方
受診回数 年度内に1回
費用 500円
  • 70歳以上の方は無料（今年度中に70歳になる方も含む）
  • その他の自己負担金免除該当者に関しては、名古屋市の公式サイトを参照ください。
検査方法 問診、胸部X線撮影
  • 問診で必要と判断された場合は喀痰細胞診も追加
検診場所 集団検診会場もしくは同検診の協力医療機関（当院含む）のどちらかを選択します。
後者の場合は、ご希望の医療機関へ直接お電話等でご連絡ください。
検診日当日は、健康保険証など身分証明書もご持参ください。

前立腺がん検診

対象者 勤務先などで前立腺がん検診を受ける機会がないとされる市内に居住地のある50歳以上（今年度40歳になる方も含む）の男性
受診回数 年度内に1回
費用 500円
  • 70歳以上の方は無料（今年度中に70歳になる方も含む）
  • その他の自己負担金免除該当者に関しては、名古屋市の公式サイトを参照ください。
検査方法 問診、前立腺特異抗原（PSA）検査
  • PSAは血液検査になります
検診場所 集団検診会場もしくは同検診の協力医療機関（当院含む）のどちらかを選択します。
後者の場合は、ご希望の医療機関へ直接お電話等で日時の予約の連絡をしてください。
検診日当日は、健康保険証など身分証明書もご持参ください。

ピロリ菌検査

対象者 市内に居住地のある年齢が20～39歳（年度末時点）の方で、これまでにピロリ菌除菌の治療や胃の手術を受けたことがないとされる方
受診回数 1人1回
費用 無料
検査方法 問診、ピロリ菌抗体検査（血液検査）
検診場所 同検診の協力医療機関（当院含む）での受診となります。
ご希望の医療機関に直接、お電話等で日時などをご予約ください。
検査日当日は、健康保険証など身分証明書もご持参ください。
検査の結果、陽性と判定された方につきましては、精密検査（内視鏡検査）の受診をご案内いたします。

骨粗しょう症検診

対象者 市内に居住地がある方で、4月1日時点で40・45・50・55・60・65・70歳の女性
費用 無料
受診間隔 5年に1回
検査内容 問診、骨量検査
検診場所 同検診の協力医療機関（当院含む）での受診となります。
ご希望の医療機関に直接、お電話等で日時などをご予約ください。
検査日当日は、健康保険証など身分証明書もご持参ください。
名古屋市健診（検診）総合サイトはこちら

企業健診

企業や組織に属する従業員は、健康診断を受けなくてはならないと労働安全衛生法には記されています。
このような健診は一般的には企業健診と呼ばれています。同健診は大きく一般健康診断、特殊健康診断に分類され、さらにいくつかの種類に分かれます。当院では一般健康診断の中の「雇入時健康診断」と「定期健康診断」を実施しています。
それぞれの検査項目は以下の通りです。

雇入時健康診断（雇入時健診）

事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません（労働安全衛生規則第43条）。

検査項目
  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査（血色素量、赤血球数）
  • 肝機能検査（ALT、AST、γ-GT）
  • 血中脂質検査（LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド）
  • 血糖検査（空腹時血糖、またはHbA1c）
  • 尿検査（尿中の糖、および蛋白の有無の検査）
  • 心電図検査

定期健康診断（定期健診）

事業者は常時使用する労働者に年1回（深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回）以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません（労働安全衛生規則第44条）。

検査項目
  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査、および喀痰検査
  • 血圧測定
  • 貧血検査
  • 肝機能検査（ALT、AST、γ-GTの検査）
  • 血中脂質検査（LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド）
  • 血糖検査（空腹時血糖、またはHbA1c）
  • 尿検査（尿中の糖、および蛋白の有無の検査）
  • 心電図検査
  • 身長・腹囲、胸部X線検査、喀痰検査、血液検査（貧血、肝機能、血中脂質、血糖）、心電図については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。

自費健診

健康診断を目的として、各種検査を受けたいという場合は保険診療外となります。したがって全額自己負担となります。
ただこの場合は、各自治体で実施されている健康診断のようにあらかじめ決められた検査項目を受ける必要はなく、好きな検査だけを選択して受診することができます。
また人間ドックのように体の隅々まで検査してもらうということも可能です。詳細につきましては、お気軽に受付までご連絡ください。

なお自費健診の結果、新たな病気が発見されたという場合は、それに対する診療は保険適用となります。